【13】未知の生物との遭遇
私達は朝から何も食べていないことを思いだし
近くのスーパーへ向かいました。
そこまで広くないこじんまりとした店内でした。
そしてなにもかもが少し高いのです。
例えばザ・ダイソーと記載されている明らかに100均のものでも
150円するのです。やっぱり離島なのでその分の燃料代などが含まれているようです。
調理器具を全く持ってきていない私たちは雪平鍋とカップラーメンを買いました。
帰りがけに中野海岸の看板がみえました。
私達が遥々沖縄まできた理由は海を見にきたからです。
茂みの奥に青い海が広がっていました。
しかし、私達にはその茂みすら恐怖でした。
両脇に生い茂ったところから、虫やゴキブリ、最悪ハブが出てくるかもと思うと恐怖で海を見に行く勇気がわきません。
しかしせっかく遥々沖縄、しかも離島の離島まできたのだから海はみたいです。
そんなに恐れていてはいつまでたっても海を楽しめないので意を決して田中先頭に突き進んでみました。
ぎゃーーーーー
5歩も歩かないうちに田中が大きな悲鳴を上げました。
全速力で5歩来た道を慌てて戻りました。なにがあったかと聞いて見ると青い火星人のようなものがいたというのです。
三角形に足がある。そんな形だったみたいです。
半泣きで説明する田中を見ているとどれだけ恐ろしかったのか見ていない私にも伝わりました。
得体の知れない火星人に恐怖しかありませんでした。
私達は今ビーチサンダルです。あまりにも無防備すぎます。中野海岸は後日スーパーで割高だろうがなんだろうが長靴を買った後に挑戦することにしました。
やはり未開の地、西表島には恐ろしい生物がいることは間違いなさそうです。
、、、何年もあとに気づいたのですがこの得体の知れないあの青い火星人は恐らくヤシガニだったんじゃないかなぁと今になってぼんやり思っています。