【10】遂に西表島上陸
八重山離島の玄関口、離島ターミナルに到着しました。
広めの施設でお土産屋さんやロッカー、ATMなどもありました。
早速カウンターでフェリーの切符を購入しました。
確か西表島までの片道運賃は2000円ほどだったと思います。
外にある船着き場へ行ってみると港なのに海の色が青くとてもきれいでした。
大阪にある南港のようかんのような海とは比べ物になりません。
西表島には港がふたつあります。
大原港と上原港、上原港の方が近く船に乗る時間も短くてよいのですが
すぐに欠航しやすく、そんな時は大原港へ乗ってくださいと派遣から案内がありました。
つい最近台風もあったので欠航してるかなと思ったのですがなんとか運航しているようで無事上原航路へと乗船しました。
フェリーに乗るのも初めての体験です。
屋外の席と屋内の席と2種類ありました。私達は屋内に座ることにしました。
席に着くとシートベルトも設備してあり、注意書きにはかなり揺れるので気を付けてください的な事が書かれていました。
寝不足のせいでまた一瞬で眠ってしまい到着まで爆睡してしまった為、そんなに揺れたかどうかもわかりませんでした。
右隣には田中が、そして左隣には黒く日焼けしたちょっといかつめな雰囲気のバックパッカー風のおじさんが座っていて、あまりにも爆睡しすぎておじさんの肩で爆睡していたようでまるでカップルのような佇まいだったと後から田中に聞いて起こしてくれよと強く思いました。
西表島到着です。
遂に遥々1600キロ先の離島の離島まで来ました。
こじんまりとした上原港に到着するとこれから働く職場の人が迎えに来てくれていました。
迎えの車に乗り込むとビギンのがんばれ節が流れていたのが印象的でした。
車の窓から外を眺めても想像以上に何もないところでした。
♪がんばれよぉ、がんばれよぉと流れるその歌詞はまるで私達を応援してくれているようにも聞こえましたが、想像以上の自然豊かすぎる風景に不安を覚え、まるでその不安を煽られているようにも聞こえてきました。
寝不足と疲れで精神状態も不安になっていたのかもしれません。
田中も同じ気持ちになったのか、車内でそっと目を合わせました。
ちらっと窓の外をのぞくとデンサー食堂の文字が見えました。
デンサーの意味すら分かりません