【17】西表島で友達作り
せっかくはるばるここまで来たので
私達はここでの出会いを大切にしたいと考えていました。
二人で孤立するのではなく友達を作りたかったのです。
私はかなり人見知りな上なかなか素を出すことができない性格でした。
仕事で話はするけれどプライベートでも遊びましょうとは
なかなかいきませんでした。
しかし、田中がいつも仕事を教えてもらってるリゾバの先輩の村井さんと
連絡先を交換したみたいで遊ぶ約束をしたとのことで
私もついてきてもいいといってくれているというのです!
年も同い年でこれから仲良くなれそうな予感に嬉しくなりました。
わくわくしながら遊びに行く準備をしに寮へ帰りました。
どの服を着ていくか悩みに悩みぬいて中には水着を着て海に行く支度をしました。
準備満タンで寮の下で待ち合わせでしたが降りてみると急に空が暗くなり外を見てみると雨でした。
村井さんも田中も居ましたが、今日はこの天気で楽しめなさそうなのでやめときましょうという流れになってしまいました。
確かに海に行かないとなるともはやどこにも遊ぶところが思いつきませんでした。
薄暗い寮の廊下で微妙な空気が流れている中次の瞬間停電したのです。
そんなに大雨でも無ければ風だってそこまで強くありません。
すぐに復旧したのですがこの程度の雨で停電してしまうとなると台風がきたらどうなってしまうのでしょうか。
またひとつ生活での不安が生まれました。
その後仲良くなれそうと期待していた村井さんとは田遊びに行く機会はなぜか最後まで
訪れることはありませんでした。